全ク連中央青年部会(片岡芳規部会長)の需要開発研究委員会(西村英男委員長)は、平成23年度クリーニングサービスに関する利用者意識調査の報告書をまとめた。今回のテーマは「女性のお客様のクリーニングに対する意識」。
一般的に男性よりも女性の方が所有している衣類の点数や種類が多いと予想され、ファッションへの興味も高いと思われるが、実際には女性はあまりクリーニングを利用していないということが22年度の調査でわかった。
そのため、従来の男性もののワイシャツやスーツ等にかわる新しい需要として女性のクリーニング利用を増やしていくためにも、ニーズを知り、今後の需要喚起策を探ることを目的に、今回の調査は行われた。
調査は平成23年9月11日〜12月4日、一般の女性クリーニング利用社を対象にアンケート調査が行われ、合計9,350人から回答を得た。
アンケート内容は「クリーニング店を利用するのに一番便利な時間帯」「クリーニング店の何がよくなれば利用機会が増えるか」などの設問で、就労の有無で集計した。
報告書では、調査結果を踏まえ、個々の店でできることとして
- 女性顧客の手間を少なくし、技術・サービス力を適正価格で提供、お得感を感じさせる
- メニューは、一本槍(サービス)ではなく、女性顧客が選べる複数の槍(サービス)を持つ
- イベント、セールを企画し、女性顧客を飽きさせないサービスを提供する
- 家族間で継承されにくくなった衣類の正しい管理方法を、分かりやすくお客様に伝える
- 購入する時のときめきを共感し、顧客とともにファッションを楽しむ
ということを提案している。
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