会員の皆様にはご健勝にて新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
当協議会は今年32年目を迎え会員数242社で活動しております。
当協議会は、ウールマークの折目加工、リントラクとシロセットを行うクリーニング企業が折目加工の販売促進およびその為の研究と広報宣伝活動の実施を目的として運営されています。
昨年は東北地方ではまだ復興がままならない状態が続き、中国、韓国との領有権問題、その結果中国での反日運動、日系企業への暴挙、また北朝鮮のミサイル打ち上げ後の朝鮮半島をめぐる情勢、そして日本の貿易赤字は毎年増え、大手家電メーカーが軒並み赤字など大変な状況です。
年末押し迫った12月の衆院解散総選挙、しかし政権が変わって上手く行くとも思えず、消費税、年金、原発、TPPなどの問題が山積で日本の国内はどうなるのでしょうか。
昨年のクリーニング業界では春先までの売上は良かったが、年間を通して続かなかったのが現状では無いでしょうか。
年々クリーニング業界の売上減に歯止めがかかりません。日本国民の高齢化が進み労働人口が減って、退職者は収入減となり出費を減らし、服装もカジュアル化したのが主原因です。また、気候も夏が異常に暑く、昨年は秋を通り越して突然寒い冬に突入、本当に季節感がなくなってしまいました。クリーニングに出すのは衣替えの時ではなく、着る前に出すという環境になってきました。そして、可燃性溶剤の問題もまだ解決されたわけではなく、いつかは厳しい規制がかかるでしょう。
このような状況が続き、去年は乱れ迷走した年でしたが、今年は変革の年にしましょう。
現状打破の第一歩として、まずは折目加工に力を入れてはいかがでしょうか。
当協議会はリントラクとシロセット2種類の折目加工を採用しております。
どちらも国際羊毛事務局の開発した折目加工で歴史があり、効果抜群です。
現在は国際羊毛事務局の本部がイギリスからオーストラリアに移動して、名称はAWI(ウールマークカンパニー)になっており、世界に通用する折目加工です。
リントラクは特殊な樹脂を折目の裏側に塗布する形状固定化加工、シロセットはパーマ液と同様の作用をする液体を折目の表側から噴霧して加工する形状記憶加工です。この2つを活用することによって、完璧な加工が約束されます。
昨今のクリーニング不況で、付加価値商品が見直されています。
リントラクとシロセット加工はその代表的な品物です。実際にお客様が着用して実感して良さが解る差別化商品です。是非多くの皆様に採用していただきたいと思います。
また、協議会としては更なる加工数のアップを目指していきたいと思い、その目標を達成する為に協議会の支部活動に力を入れております。今年の営業研修会は、グリーンサービスの山口順子先生を講師にお願いし多くの支部会員に聴講していただきました。その内容は折目加工の販売に大きく寄与いたしました。
毎年恒例の総会は、3月15日(金)に四国支部の会員の皆様のご協力を賜り徳島で行います。工場見学、観光等の内容豊富です。是非、ご家族、社員の方々多数の皆様のご参加をお待ちしております。
これからも、協議会の発展と会員皆様のご繁栄の為に、役員一同努力を重ねてまいりたいと考えております。本年が皆様にとって良い年でありますようにご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。