新年明けましておめでとうございます。旧年中は会の運営に多大なるご尽力を賜りましてまことにありがとうございました。本年も変わらぬご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
さて、昨年は48年ぶりの日本開催となるIMF(国際通貨基金)世界銀行年次総会が開幕され、世界の成長率見通しを引き下げるなど世界経済は先行き不透明感が強いとの見解を示しました。欧州危機を背景に先進国の停滞が新興国の減速をもたらし、それが先進国に跳ね返る負の連鎖が働き始めたとのこと。
日本は東日本大震災から一年以上が経過しましたが復興需要は官公需から民間需要へのバトンタッチが進まず依然として停滞したままで、またデフレ脱却も改善措置が見当たらないまま一段と遠のいている状態と言えます。
また昨年は世界中がロンドンオリンピックに沸き返る中、韓国大統領の竹島上陸や尖閣諸島の領有権を巡る反日暴動が起きた年でもありました。
特に中国は胡錦濤体制から習近平体制に移行され、今後の日中関係修復や世界における大国の責任を自覚して、世界の平和と繁栄に貢献してほしいものです。
クリーニング業界ではかなめ流通グループにおいて顧問に就任いただいております住連木氏が、社団法人日本テキスタイルケア協会を設立された年でもありました。
戦後クリーニング業は衛生業として誕生しましたが、素材や加工が多様化する現代においてはファッション重視の業界に移行しなくてはならない。
今後はアパレルメーカーともタイアップする事でファッション業界からデフレ脱却が始動する事を熱望いたします。
今年は巳年。漢書では草木の生長が極限に達して次の生命が作られ始める時期を意味するようです。
クリーニング業界にも新たな芽吹きが需要喚起に繋がるよう願うばかりです。
最後になりましたが、本年が皆様方にとって飛躍の年になりますよう祈念致しまして挨拶とさせていただきます。
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