栃木県クリーニング業生活衛生同業組合(柿沼康夫理事長)は帽子仕上器を核としたマシンリングの実証実験と、帽子という新しい市場を開拓する事業を実施し、その報告書を取りまとめた。
今回のマシンリング(共同利用工場)の実証実験は、同組合の共同利用工場設置検討委員会が出した共同化の提言を受け、厚生労働省の平成25年度生活衛生関係営業対策事業費補助金を活用して行われた。
実験は宇都宮市内に絞り、市内2カ所に帽子仕上器を設置し共同利用。同時に市内の組合員店舗で、帽子クリーニングの販促活動を実施し、消費者に訴求力のある地域キャンペーンとして展開。
本来、マシンリングはドライクリーニング機がベースとなるが、今回は「新規マーケットの開拓」「新しい需要の創造」を達成するために、軽装備の帽子仕上器を対象とした。
平成25年9月第2週から20週間のキャンペーン期間中、帽子クリーニングの取扱量は計1,831個で、1組合員当たり平均48.2個だった。
今後のマシンリングの利用について、アンケート結果では「モノが集まればやりたい」33%、「制度や仕組みが改善されればやりたい」22%、「今後は利用したくない」19%、「わからない・無回答」26%。
同組合では帽子仕上器の設置場所を変え、今後も宇都宮支部、栃木支部で共同利用を継続して実施する予定。