株式会社アサヒ製作所(本社横浜市、飯田正博社長)は本社・工場を移転することを10月2日、発表した。
すでに神奈川県足柄上郡中井町に、延べ床面積4,079平方メートル4階建ての既存建屋を含む敷地面積12,552平方メートルの土地を取得しており、そこに鉄骨平屋延べ床面積2,844平方メートルの工場棟を新設する。既存建屋は改修して本社、および研修所とする計画。投資額は11億4,300万円。
新工場は11月20日から着工し、平成27年6月から操業を開始する予定。
横浜市戸塚区にある同社の本社、工場は1964年に操業を開始。50年経った現在、周辺の都市化が進み、建屋や機械設備の更新がままならず経営課題となっていた。
操業しながらの建替えや設備更新を行なうのが困難なため、従業員が通勤可能な圏内に新たな物件を探し、全面移転する運びとなった。本社、工場には約80名が勤務している。現在の本社、工場の土地は売却する。
同社の主力とするリネンサプライ向け機械は、東京オリンピックなどの影響で大幅な需要が見込まれることから、新工場では生産設備の更新や研究開発も強化し、先進的な提案ができる体制を整えていきたいとしている。
なお今回の移転は神奈川県の産業集積支援事業である「インベスト神奈川2ndステップ・プラス」の認定となり、融資や税制措置などの支援措置を受けている。