第35回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)が平成26年11月21日から23日まで、愛知県名古屋市のポートメッセなごやで開催される。
アビリンピックは、障害のある方々が日ごろ職場などで培った技能を競う大会。障害のある方々の職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々に障害のある方々に対する理解と認識を深めてもらい、その雇用の促進を図ることを目的としている。
技能競技24種目のほかに、先駆的または雇用拡大が期待される雇用・就業職種による技能デモンストレーションで、今回もクリーニング(リネンサプライ)の技能競技が全国大会として行われる。
技能デモンストレーションの開催日時は11月22日、10時から15時30分。
ホテルなどで使われるタオル・パジャマ等のクリーニング仕上作業が課題となっており、普段、リネンサプライ工場で実際に作業をしている社員が「パジャマの手たたみ」「タオル類の手たたみ・機械たたみ(タオルフォルダー使用)」の競技を行う。
準備と運営は、昨年に引き続きNLSグループ(長野リネンサプライ株式会社、株式会社戸上リネンサプライ、社会福祉法人廣望会)が中心となり、同社の呼びかけに賛同した秋田基準寝具株式会社、白石クリーニング協同組合、長崎基準寝具有限会社からも競技者が参加。合計9名が参加する予定となっている。
昨年、参加した競技者によると、見守っていた仲間や観客から受けた応援や歓声は大いに励みになったとのこと。また、リネンサプライの作業を初めて目にした人も多く、認知度を高めるよい機会となった。
長野リネンサプライ株式会社の納富廣幸社長は、「全国のリネンサプライ工場で働いている障害のある方々の一つの目標となり、技能の向上、生き甲斐に繁っていったら良いと思う。そのためにも、リネンサプライの競技が正式種目になってくれれば」と話している。
同社は障害者雇用に長年取り組んでおり、今では40人(実雇用率で50%)の障害者が貴重な働き手として就業している。
以前のアビリンピックの競技風景
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