富山県クリーニング生活衛生同業組合(竹部光男理事長)は、厚生労働省の平成27年度生活衛生関係営業対策事業費補助金を活用し、『組合活性化ビジョン』の策定を行うとともに「しまい洗い」に関する消費者啓発事業を展開した。
富山県組合では組合員数が減少し、組合活動を推進する事業を十分に実施することが困難化してきていることから、若手組合役員、青年層に加え学識者を交えた組合活性化検討ワーキング委員会を組織。魅力ある組合の将来像について提言を取りまとめた。
それによると調査結果等から、現状では消費者はクリーニング、クリーニング事業者(員外を含む)は組合に対して、それぞれの本当のよさ(本質)が見えておらず“クリーニングに出さなくてもよい”“組合に入っていなくてもよい”と捉えられがちであることが判明。
そこで提言『組合活性化ビジョン』では、クリーニングと組合の本質の『見える化』をはかる必要があり、さらに一歩進めた考え方である『魅せる化』を提唱している。
その具現化ためのアプローチ方法として
- つなぐ・つなげる
- ファッション産業
- 経営サポート
- 女性の活用
- 承継・創業支援
の5つをあげている。
ビジョン構築が年度末近くになったため、周知・啓発、具体的な事業の推進等は平成28年度以降に実施していく考え。
また富山県組合では今年度、消費者啓発事業にも取り組んだ。
富山県が推進するレジ袋の無料配布を廃止し、マイバッグ利用を推進する「とやまエコ・ストア」制度に全組合員店が登録。この活動に関するポスターを作製し、マイバッグの持参とハンガーの回収を呼びかけた。
また衣替え時の「仕舞い洗い」の普及啓発としてポスター、のぼり旗も作製した。
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2種類のポスターでは、富山県が推進するエコ活動に賛同してハンガーリサイクルとマイバッグの持参を呼びかけるとともに、衣替え時期におけるしまい洗いをPR
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