株式会社アサヒ製作所(本社神奈川県中井町、飯田正博社長)は株式会社フェローテック(本社東京、山村章社長)に株式を譲渡し、そのグループ(連結子会社)に参加すると発表した。
アサヒ製作所は、フェローテックグループへの参加により、これまで築いてきた事業基盤を活かしながら、その人材を活用し、中国、新興国等の海外市場への展開、新たな付加価値の提供、事業領域の拡大をはかるなど、持続的な成長と企業価値向上の実現が可能になるとしている。
従業員の雇用や「アサヒ」ブランド、新たに建設した湘南工場のコアな位置付けなど従来の体制通りだが、今後、フェローテックの先端的なマネジメントシステムの導入と資金的なバックアップを得て、さらに一層の発展を目指す考え。
一方のフェローテックは、石英、セラミックス、シリコン等を素材とする半導体製造装置用構造部品を製造販売し、幅広い半導体装置メーカーへのソリューション提案を展開しているが、事業ポートフォリオの強化から機械装置製造事業の次なる成長戦略を模索していた。
業務用洗濯機分野では近年、環境保全とエネルギーコストの意識が高まっており、その点において優位性のある製品を多く有するアサヒ製作所をフェローテックがグループに持つことで成長戦略に沿った業務の多角化が見込まれるところから、今回の連結子会社化を決定したとのこと。
フェローテックグループの上海子会社の設備、人員を有効活用しながら、一般産業機械分野へさらなる拡大をはかることで、将来的な業績への安定化に貢献することが期待されるとしている。
契約締結日は2016年4月15日、株式譲渡実行日7月1日(予定)。
会見する飯田正博社長(写真左)、塩出攻会長(写真右)
|