アジア各国のクリーニング業界団体が出席した「Asia Laundry Industry Executive Summit 2017」が9月26日、中国・上海で開かれた。
クリーニング展示会「texcare ASIA 2017」の開催にあわせて行われたもので、同展示会が初開催から間もなく20周年を迎えることを記念して企画。会議の参加団体は次の10団体で、中外洗衣のHenry Hsing氏がコーディネーターを務めた。
- 全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(日本)
- The Association of Macao Laundry Merchants(マカオ)
- VERSIA corporation(フィリピン)
- Heibei Chamber of Commerce(中国)
- Ningxia Laundry Association(中国)
- Shanghai Laundry & Drycleaning Industry Association(中国)
- Laundry Business Association of Taiwan(台湾)
- The Laundry Association of Hong Kong(香港)
- Selangor & Kuala Lumpur Laundry Association(マレーシア)
- TCA Textile Care Training Centre(シンガポール)
会議では事前に各国にヒアリングし選び出されたテーマについて議論を行った。主な内容は次のとおり。
■リネン品の破損への対応と防止対策について
主にホテルリネンの破損品への対応と弁償を含めた各国の対策、そこから踏み込んだクリーニング賠償基準などについて議論。
■環境問題と省エネ対策/環境に優しい溶剤・洗剤
各国の定める環境規制をふまえつつ、ドライ溶剤、洗剤について議論。また各団体で取り組む省エネ対策についても話し合う。
■環境保全への対応と対策について
各国の環境問題に対する取組みと課題を議論。特に排水、汚泥等の対策に関してはアジア全体で避けられない問題となっている。
■生産性の向上、RFID導入のメリット
生産性向上への課題について議論。その取組み事例としてRFIDの導入が取り上げられた。
■中古機流通市場の現状と対策について
クリーニング機械の中古市場の整備を業界活性化につなげるスキームの提言。
おおむね予定の議事を充実した論議で終了させることができたとしている。また会議終了後に歓迎レセプションが行われた。
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