全ク連・中央青年部会(鳥塚浩部会長)の需要開発研究委員会(村上博委員長)は、平成29年度クリーニングサービスに関する利用者意識調査の報告書「家庭での衣類・寝具ケアの実態について」を発行した。
家庭で使用する洗濯に関する機器や洗剤等の実態、および家庭洗濯の悩みについて調べ、適切な洗濯方法やクリーニング店でできる解決方法を提案することを目的に、全国の青年部員(約500名)が中心になり利用者に聞き取り調査したほか、イベント等での来場者調査、インターネットでのWEBアンケートを行なった。合計で4,121サンプルが集まり、報告書ではその結果などをまとめている。
今回のアンケート結果の考察として
- 表示認知度と表示確認の相関関係は若年層ほど「知らない・見ない」
- 家庭洗濯・アイロン掛けの習得は若年層ほど「人から教わる機会」に
- 家庭洗濯の悩みは年代や性別、洗濯経験によって異なる
という点をポイントとしてあげ、これを踏まえ今後の取り組むべき基調テーマとして、“衣類の購入から保管までの「衣類のサイクル」を意識した啓発を行おう”を掲げ、次の提言を行っている。
- 「人から教わる機会」が洗濯行動に関する啓発に有効
対面接客の機会を最大限に活かそう
- 若年層への啓発として「出前授業」を積極的に実施しよう
- 「洗濯の基本」について情報発信、家庭洗濯とクリーニングの違いを視覚的にアピールしよう
報告書は組合および青年部、全国の消費生活センターに送付している。また組合員および青年部員は、中青会のホームページから報告書データがダウンロードできるとのこと。