日本公庫の景気動向等調査結果(2022年7~9月期)

日本政策金融公庫は2022年7~9月期の生活衛生関係営業の景気動向等調査結果を発表した。

2022年8月中旬に生活衛生関係営業の9業種3,290企業を対象に行われ、有効回答のうちクリーニング業は262企業。クリーニング業について、その結果をみてみたい。

業況判断DI
業況判断DI ▲46.6
売上DI ▲21.4
採算DI ▲32.1
利用客数DI ▲34.7
客単価DI ▲22.5
  • 業況判断DI=前期対比「業況好転」企業割合-「業況悪化」企業割合
  • 売上DI=前年同期対比「売上増加」企業割合-「売上減少」企業割合
  • 採算DI=当該期「黒字」企業割合-「赤字」企業割合
  • 利用客数DI=前年同期対比「利用客数増加」企業割合-「利用客数減少」企業割合
  • 客単価DI=前年同期対比「客単価上昇」企業割合-「客単価低下」企業割合
設備投資の動向
設備投資の実施状況 15.3%
来期の設備投資実施予定 10.3%
経営上の問題点(複数回答)
顧客数の減少 60.3%
仕入価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難 55.7%
客単価の低下 33.2%
店舗施設の狭隘・老朽化 13.4%
従業員の確保難 6.5%
後継者難 3.8%
事業資金借入難 2.3%
その他 4.6%
特に問題なし 3.4%
業況判断理由

【福井県】業況:好転(今期)

行動制限の緩和で外出する人が増えており、浴衣や法被など、季節ものの洗濯需要が増えた。

【山口県】業況:悪化(今期)

エネルギー価格の高騰や円安などの影響を受け、利益が圧迫されており、数か月前に価格転嫁したが、追い付かない状況にある。

【愛媛県】業況:好転(来期)

秋は衣替えのシーズンになるため、当期よりは良くなると期待している。

【千葉県】業況:悪化(来期)

仕入価格の高騰や人件費の大幅な上昇により、利益の確保が難しくなる。

ブルースパイス