ポリ包装、プラハンガーの原料量公表
一般社団法人クリーンライフ協会(髙木健志会長)の環境保全対策部会・ポリ包装等抑制分科会(角倉靖分科会長)は、クリーニングのポリ包装とプラスチックハンガーの原料使用量の2023年データを公表した。
公開したデータは、分科会の会員メーカーの協力を得て、ポリ包装とプラスチックハンガーの原料使用量(シェアによる推定)とクリーニング業界総需要売上を比較したもの。
2023年のポリ包装のプラスチック使用原料量は8,820トンで、データを公表している2014年からみると減少傾向となっている。またプラスチックハンガーは製品の再生プラスチック比率が92.72%で、使用するヴァージン原料が減少し、リサイクル率が高まっている結果となった。
クリーニング所における衛生管理要領ではクリーニング品の衛生・品質保持の観点からノー包装は不可となっているため、同分科会はクリーニング事業者の対応方針として、ポリ包装については薄肉化した製品の使用や一客単位等の集合包装を推進。プラスチックハンガーは既に高い割合で再生原料が用いられ、ハンガーの回収・再利用が進んでいるが、今後もより一層の回収・再利用の推進を呼び掛けていくとしている。
なお、ポリ包装等抑制分科会ではクリーンライフ協会のホームページ内で「ポリ包装使用量管理システム」を公開。自店で使用しているポリ包装の「素材」と「厚さ」「幅」「長さ」を入力すると、その製品のプラスチック使用量が算出でき、月ごとの使用量を入力することで年間の合計使用量が計算できる仕組みになっている。
https://clnw.jp/kankyouhozen-center/plastic