日本公庫の景気動向等調査結果(2024年1~3月期)
日本政策金融公庫は2024年1~3月期の生活衛生関係営業の景気動向等調査結果を発表した。
2024年3月上旬に生活衛生関係営業の9業種3,290企業を対象に行われ、有効回答のうちクリーニング業は258企業。クリーニング業について、その結果をみてみたい。
業況判断DI | |
---|---|
業況判断DI | ▲39.1 |
売上DI | ▲21.7 |
採算DI | ▲27.1 |
利用客数DI | ▲36.8 |
客単価DI | ▲15.1 |
- 業況判断DI=前期対比「業況好転」企業割合-「業況悪化」企業割合
- 売上DI=前年同期対比「売上増加」企業割合-「売上減少」企業割合
- 採算DI=当該期「黒字」企業割合-「赤字」企業割合
- 利用客数DI=前年同期対比「利用客数増加」企業割合-「利用客数減少」企業割合
- 客単価DI=前年同期対比「客単価上昇」企業割合-「客単価低下」企業割合
設備投資の動向 | |
---|---|
設備投資の実施状況 | 14.7% |
来期の設備投資実施予定 | 7.4% |
経営上の問題点(複数回答) | |
---|---|
顧客数の減少 | 58.1% |
仕入価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難 | 50.4% |
客単価の低下 | 30.2% |
店舗施設の狭隘・老朽化 | 17.1% |
従業員の確保難 | 9.7% |
後継者難 | 1.9% |
事業資金借入難 | 1.6% |
その他 | 2.3% |
特に問題なし | 6.2% |
業況判断理由 |
---|
【埼玉県】業況:不変(今期) 料金改定で売上は伸びたものの、燃料費等の仕入価格が上昇し、収益は改善していない。 【佐賀県】業況:悪化(今期) 暖冬と物価高騰の影響により、クリーニング需要が落ち込んでいる上、燃料費等の上昇も加わり、対応策すら見出せない状況。 【大分県】業況:好転(来期) 来期は冬物の衣替え需要が最盛期を迎えることから、ダウンジャケット、コート等、単価の高いものが増えることを期待している。 【青森県】業況:悪化(来期) 資材費、光熱費等の上昇分の価格転嫁が十分にできていない。衣替え需要も暖冬の影響を受けるだろう。 |