外交車・ルート車のための安全運転教室
第1回 事故を起す=運転が下手!?

みなさん、「ドライブレコーダー」という機器をご存知でしょうか?
ここ2、3年、タクシー業界を中心に普及が進んでいて、飛行機でいうフライトレコーダーのようなものです。車両に搭載し、事故時の原因究明のため、開発されたものです。しかしながら、このドライブレコーダーを搭載することにより、事故の抑止効果で脚光を浴び、運輸業界では今、もっとも注目されている商品です。現在、私はこのドライブレコーダーを基に原因追求、安全運転講習などによる事故撲滅のコンサルティングを行なっています。

突然ですが、みなさんは勘違いしていませんか?
「事故を起す=運転が下手」と思っていませんか?

ドライブレコーダーで取得された映像を見て、何度も思うことです。この映像を見て思いませんか?カメラは常に前を写しています。そうです、相手は見えているハズなのです。見落としさえなければ・・・

これから何回かに分けてこの取得映像を紹介しながら安全運転対策のポイントなどをみていきますが、ひとつだけ言い切れること。
それは、ほとんどの事故はドライバーの技量が原因ではなく、この見落としが原因なのです。

[夜間における前方不注意による事故]

※動画を再生するにはサポートしたブラウザが必要です。
※ドライブレコーダーの映像は株式会社カズー・ファクトリーの提供によるものです。著作権は同社に帰属します。

【著者】上西 一美

交通安全コンサルタント。タクシー・バス会社の運行管理者を経験。主に運行管理、労務管理、社内教育を担当。ドライブレコーダーが登場し、関西でいち早く導入。導入3カ月後には、事故削減の成果を出し、現在、事故撲滅コンサルタントとして活動。ドライブレコーダー導入だけでなく、現場で培った事故撲滅の対策を提案し続けている。

※クリーニングオンラインで2007年に連載した全文を掲載しています。

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